今日も午前5時前に目が覚めた。
涙が出そうなくらい懐かしい、CSN&Y、「デジャヴュ」がBGMだった。
幻想的でそれでいてニールヤングの鼻にかかったファル
セットが妙に現実的で・・・
これこそ「デジャヴュ」な感覚を呼び覚ます。
先々週の皐月賞も何処かで何度も見た様な風景で・・・
忘れた頃に再現する「デジャヴュ」そのものだったのか・・・?
行った行ったの
万馬券、何度も見てるがここで出るとは・・・
ボヤ〜と、煙草を燻らせていると、貴美子がシャワーを終えて戻って来た。
今週末も別宅であった。
バスローブを引っ掛けタオルを頭に巻いた貴美子が「チョット待ててね、今用意するから」と言いながら
キッチンに向かい、「少し飲む?」と尋ねるので、曖昧な返事をしつつ俺は新聞に目を向けた。
今日はダービートライアルの「青葉賞」である。
揃いも揃って団栗の背比べじゃぁ有るまいし、18頭が馬柱を賑わせている。
参ったなぁ〜、と溜息をついていると、貴美子がフォアローゼスのロックと
チェイサーにガス
ウォーターを運んできた。
元々器用なのか、商売柄なのか2〜3分でブロック
アイスを球体に削りロック用のアイスに仕立てていた。
俺の対面に座り、彼女はバーボンのコークハイのグラスを両手で抱え、両肘を漆黒のテーブルに付けたまま一気に旨そうに飲み干している。
バスローブを引っ掛けているだけなのでグラスを傾けるにつれて胸の谷間が見え隠れし、項に薄っすらと残るシャワーの水滴が外のネオン採光を受け、周辺の空気が艶めかし変化していくのが解る・・・
このシチュエーションなら誰でも良いオンナになっちまうな、などと眺めていると、俺の視線に気付いたのか此方のグラスにバーボンをダブルで注ぎながら悪戯っぽくウインクし、俺の横に移って来た。
風呂上りのソープの香りと先程の艶っぽさが俺を包み込む・・・
それを振り払うように俺は煙草の紫煙を吸吸い込みながらグラスをあおった。
グラスに残った紫煙が時間の経過と共に球体の氷で冷やされ、グラスの底にまるで雲のように漂う瞬間があるのだが、漆黒のテーブル上では一際くっきりとその雲が球体の氷の周りに土星の輪のように見える。
氷を指でそっと廻しながらその雲上の紫煙が色々な形に変化する状況を観察するのが俺の趣味だった。
また始まった・・・貴美子はつまらなそうに言いながら、俺の空いている方の腕に彼女の腕を絡め新聞に目を移した。
(俺も若くないので、昨晩の1ラウンドで既にギブアップだった)
「青葉賞」ね、と貴美子が呟きながら馬柱を覗き込んできた。
また皐月賞みたいに、行った行ったじゃないでしょうね?
100%無いとは云えないが、今回は無理だろう。
楽には逃がしてもらえそうにないし、差馬の屋根も早めに仕掛けるだろうし・・・と俺が答えると、彼女は新聞に赤ペンで印を付け始めた。
・・・・・・・・・・
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posted by オクチャン at 02:57| 埼玉

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酔っ払いの奇行
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